私たちは、誰かに ”~して欲しい!“ と思う時って、言い方を変えれば ”私の思うような人になって欲しい!“ 或いは ”私の思う様に行動してよ!“ と言ってることと同じだと思うんです。つまり、”自分は今のままでOK、あなたにだけ変わって欲しいんだ!“ と要求しているのですね。
勿論客観的に見てそれが正しい要望であったとしても、時々上手く行かないことがありませんか?その原因が、果たしてどこにあるのか?
今日は少し探ってみましょう。
上記の問題解決策として、一般的に考えられるのは
・部下の話をじっくりと聴いてあげる(傾聴)
・良いところをほめてあげる(承認)
・オープンクエスチョンで問いかける(質問)
こういったことが必要だと言われていますよね。正解だと思います。対話のトライアングルと言ってこの三つを上手く回しながら対話を進めれば、50%程度は成功するかもしれません。(この3つに関しては、いつか改めてブログに書くことにします)
でも、それ以上に部下が思わず本音を話し始めてくれるトリガーがあることをご存じですか?
それは「返報性の原理」です。
人間には、何かをしてもらったら、何かを返したくなるという基本的な本能があります。
その対象は、好意、敵意、物質など幅広く挙げられます。返報性の原理は、これらを総称したものです。そしてこの「返報性の原理」は4つあると言われています。
①好意の返報性
②敵意の返報性
③譲歩の返報性
④自己開示の返報性
さて、部下の本音を引き出したいのでしたよね? だったら4つ目の返報性「自己開示」を実践してみてはいかがでしょうか?
そうです。上司のあなたが先に自己開示するのです。
それも「成功体験」じゃなく失敗した時のこと、窮地に追い込まれた時のこと、そしてその時どんなふうに立ち直ることができたのかを、素直に部下に話すのです。単なる「カミングアウト」ではありません。「どう窮地を脱したか?」等々を話すのです。その話を聞いた部下は、今まで心の奥に隠していた「話したくないこと」も話して良いんだと思う様になるでしょう。
少し勇気がいることかもしれませんね。いかがですか、やってみられますか?
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