そうですか、マイクだけじゃなく、資料を持つ手が震えている方もいらっしゃいますよね。
でも聞き手はそんなに気づいてはいません。よしんば気づいてたとしても、震えてるあなたを馬鹿にしたリはしません。何故なら、自分も前に立ったら少しは震えるからです。人前に出て緊張しない人なんて、ほんの数パーセントしかいないと思っていいです。
あなたの会社の社長さんだって同じです。社長さんばかりの会合で話すとなれば極度に緊張するのです(例外の社長さんもいますが)。
そう言っても納得されない方は、きっと、緊張せずに話す“例外の方”ばかりに目が行っているのではないですか? 私から言わせれば、人前でもあがらず話せる人の確率は10%もいません。
だったら“90%の人と同じで良い!“と思ってみてはどうでしょう。あがっていいんです。言葉に詰まっていいんです。手が震えても良いんです。マイクを持つ手が震えてもいいんです。
「ゼロベース」じゃなく、いっそ「マイナスベース」から出発してみるのです。
ちょっと気が楽になったでしょ?
どうですか、今まで頭の中が「あがってる!」で一杯だったのが、少し空白が見えてきましたね。
その空いた部分に何を入れるか?・・・それを話します!
緊張すると、どうしても「ことば」を話そう話そうと焦ってしまうものですが、「ことば」ではなく「ことばの思い」を伝えたい、と思う様にしてみてはいかがでしょう。
例えば
「まさか!・・彼女が、私が予想だにしない行動をとったので、心の中で思わず“それだけはだめじゃない!”と叫んでいました。」
という言葉を話すとき、「ことば」でなく「場面を思い出しながら話す」と言うことなんですが、ご理解いただけますか? 場面を思い出すと、その時の感情もフラッシュバックしてきます。すると思わずジェスチャーが出だします。こうなればしめたものです。もう頭の中から「手が震える」という恐怖は失せてしまっているはずです。
まとめますと
①”マイク持つ手が震える“のが当たり前、震えない方が不自然だ!と思って臨みましょう。
②“ことば”を話すのでなく“場面を再現させる”のです。すると感情も再現し始め、「手が震える」恐怖を忘れてしまいます。
じゃあ、場面を再現できない内容の場合はどうするんだ?・・・? また別の機会に考えます。
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