結論を先に言います。テープレコーダー(スマホでも良いです)に録音して自分で聞いて下さい。(これを5回以上練習されてから本番に臨んでください)
さて、じゃあ何をどんな風に話せばいいのか?が問題ですね。ただ一口に「乾杯の音頭」と言っても様々な会があるわけで、それぞれ少しずつ話す内容も変わります。ですから今回はとりあえず「結婚披露宴での乾杯」と言った設定で話を進めてまいります。
①司会者から名前を告げられたら、自席で立ち、同テーブルの皆さんに軽く会釈をし、メインテーブルの横の方まで進み出ます。(この時、グラスを持って行く場合と、予め会場のスタッフが所定の場所で乾杯用のグラスを持って待ってくれている場合があります。)
②メインテーブルの横(スタッフが案内してくれます)のマイクの50センチ手前で、お辞儀をした後(30度)一歩前に出てマイクの前に立ちます。
ここで口を開きます。
③最初に、自己紹介と新郎(新婦)の簡単な紹介も併せて話します。
(例)ただいまご紹介に預かりました、〇〇の〇〇と申します。新郎の〇〇さんは、入社し6年目になりますが、その間ずっと総務部で弊社の労務管理という重責を担って活躍して頂いております。(自席からグラスを持ってきた場合は、グラスを持ったまま話します)
④お祝いのことばを述べます。
(例)新郎新婦(お二人のお名前を言っても良いです)そしてご両家の皆様、本日のご慶事、まことにおめでとうございます。
⑤このまま乾杯の発声に進んでも良いのですが、たかが乾杯、されど乾杯です。チョコっと列席者の印象に残る乾杯をお望みなら、ひとこと気の利いたことばをお二人に贈る、というのはいかがでしょう?
(例)ご指名ですので、乾杯の音頭をとらせていただきますが、その前に、心の四季という詩を
お二人にお贈りしたいと思います。
心の四季
人と接する時は あたたかい春の心で
仕事をする時は 燃える夏の心で
考える時は 澄んだ秋の心で
自分と向き合う時は 厳しい冬の心で
(ここまでは、グラスは胸の高さで)
⑥いよいよ乾杯の発声です。
(例)それでは皆様、ご唱和の程よろしくお願い致します。(と言ってグラスを顔の高さまで上げて)新郎新婦の幾久しいお幸せと、ご両家のご発展、併せてご列席の皆様のご多幸を祈念申し上げ・・・カンパーイ!(と言ってグラスを頭より上に上げたあと、グラスを口につける)・・・・(一歩下がって)ありがとうございました(30度のおじぎ)
⑦自席に戻り、同テーブルの皆様に軽く会釈したのち着席します。
こんな感じです。いずれにしてもその会に合わせて事前に準備と練習をすることが大事です。
ちなみに、私の場合、ここ20年以上、結婚式とか、各種祝賀会とか忘年会とか、お招きいただくと、依頼されてなくても、あらかじめ必ず3つの挨拶はテープに吹き込んで何度か聴いてみて、それから出席するようにしています。乾杯の音頭と締めの音頭と”ひとことお願いします“と言われた時の挨拶です。スピーチトレーナーと言う仕事をしているので、上手く行かないと恥ずかしいからです。でもこれ皆さんにもお勧めします。結構いいトレーニングになりますから。
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