「そろばんの法則」というのがあります。そろばんの1つ玉が「話し手」で4つ玉が「聞き手」だと思ってください。1つ玉が上になると、4つ玉は一斉に後ろ(下)に引きます。逆に1つ玉が下になると、4つ玉はこちらに集まります。
お分かりでしょうか?
自慢話や成功談を話すと、聞き手は向こうへ引いてしまうのです。逆に「失敗談」や「苦労した時の話」や「恥ずかしかった話」をすると、聞き手は一斉にこちらの話に聴き入ってくれます。これを「そろばんの法則」と言うわけです。
昔から「人の不幸は蜜の味」とか「他人の幸せわが不幸」なんて言葉がありますが、これは日本人だけではないと思いますよ。
翻って、人間の体験話は5つに分かれると言われます。
①上手く行った話(成功体験)
②話しても差支えの無い体験
③あまり話したくない体験
④極力知られたくない体験
⑤死ぬ迄他言しないと決めている体験
実際私も、若い頃から、”人前では失敗談は話すな、馬鹿にされたり軽く見られるから“とずっと言われ続けてきました。つまり、日本人の多くは上記の①や②の話ばかりしてきたのです。つまり「無難な話」ばかりしてきたのですから、日本人はスピーチが下手になったという説もあるくらいです。
そうなんです、上記の②や③の体験談を話せば、聞き手は即あなたの話の中に入ってきてくれます。そして共感し、心の中であなたを応援し始めるのです。
エッ、格好悪いから失敗談なんて話せない!ですって?・・・・・
いいじゃないですか話さなくても、その代わりに、あなたのスピーチに感動してくれる人は一生現れないでしょうね。どうぞずっと、上手く行った成功談や自慢話ばかりし続けて下さい。そして単なる自己満足の人生を全うしてください!
人生いろいろ♫ スピーチもいろいろ♫ ???
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