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【第48回】還暦祝いの「締めの音頭」を頼まれた!

そうですか、実は私は、締めの音頭はあまり引き受けたくありません。私は結構お酒をいただくので、宴の最後になると酔ってしまって、折角準備していても、思うような挨拶が出来ないからです。昔、それで大きな失敗をしたのがトラウマになっていて、以降、乾杯の音頭の方をお受けするようにしています。
私事ですみません!

さて「締めの音頭」と言ってもたくさんの「締め方」があるのをご存じですか?

 ①万歳三唱 ②三本締め ③一本締め ④一丁締め ⑤ワンスモア乾杯 ⑥挨拶で締める

全部説明すると紙面が足りませんので、今日は「一本締め」を選んでみます。その理由は、ほとんどの方が勘違いしているからです。ところで「一本締め」と言ったら「ヨーオッ・パン」
とやりますよね。じゃあ「三本締め」はどうされますか「パンパンパン・パンパンパン・パンパンパン・パン」を3回しませんか?では「一本締め」は? そうです「ヨーオッ・パン」ではなく 「パンパンパン・パンパンパン・パンパンパン・パン」です。 「ヨーオッ・パン」は正式には「一丁締め」と言います。では本番の話し方に入りましょう。

■自己紹介と気の利いた一言を述べた後、締めの音頭に入ります。

  

只今ご紹介に預かりました山田と申します。牛嶋さん、還暦を迎えられ、まことにおめでとうございます。そしてお招きいただきありがとうございます。あれは確か今から3か月ほど前、ある飲み方で牛嶋さんとご一緒させて頂いた時のことです。「山田さん私はね、本当は今やりたいことがあるんだよ!それはねえ・・・」と、口角泡を飛ばして熱弁を振るわれました。あの時私、60歳って、単なる一つの区切りなんだ!また新しい人生を歩み始めるスタートなんだなあとつくづく知らされました。私もぜひ牛嶋さんのような60歳を迎えたいと思っています。

それでは、本日のご祝宴、おめでたい一本締めで、締めを飾らせていただきます。(と言って両手を軽く前に広げる)牛嶋さんの今後ますますのご健勝と、本日ご列席の皆様のご多幸を祈念申し上げ、お手を拝借ヨーオッ(左右の手をヨーオッに合わせて大きく左右に広げる) 「パンパンパン・パンパンパン・パンパンパン・パン」・・・・・有難うございました。

文字では上手く表現できませんが、この手締めは、やり方によっては凄く格好よく見えるので本当は動画でもお見せしたいくらいなんですよ。

いかがだったでしょうか?「一本締め」と「一丁締め」の違い。でも気をつけて下さいね「実は皆さん、本当の一本締めと言いますのは・・・」なんて蘊蓄を垂れないように。!皆に嫌われますから。昔から「口は災いの元」「郷に入れば郷に従え!」と言うじゃありませんか。

アッ思い出した。そう言えば私の人生も「長いものには巻かれろ」の連続だったなあ(悲)

今夜7時から食事会があるので、奥さんと今から街に出ます。でもあまり気が進みません。一昨日奥さんと喧嘩して負けて、悔しくて、丸一日、一言も口を利いていないんです。あー憂鬱だ!

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