熊本市のスピーチ・挨拶・オンライン対応の個人レッスン、企業研修のパーティープロ

TOP
お知らせ
ブログ
お問い合わせ
スピーチ

【第43回】話を映像化するって何ですか?

話を映像化すると、聞き手がその同じ場面を共有し始めます。そして場面を共有した相手は、感情迄共有してくれるようになるのです。これ、プライベートだけでなく、仕事上でも大きな成果に結びつくのです。つまり、相手の考えを簡単に変えることも可能です。

幼い頃、文字は読めなくても絵本を読んでもらうだけで、瞬時に頭の中で映像化していました。文字ばかりの小説を読みながら、勝手に頭の中で場面を想像し、最後迄読むのです。落語だって、話を聞いた客は場面を想像しながら笑うのです。

では話を映像化(ビジュアル化)して話すポイントを挙げてみましょう。

  1. 5W1Hを忘れない
  2. 対話を挿入する
  3. 具体的な描写をする

説明だけでは分からないと思いますので、下記の二つの話し方(ロジカルとストーリー)を比べてみて下さい。なんとなくお分かり頂けるのではないでしょうか?

ロジカル話法

何年も前のことなのですが、警察から、うちの社用車が電柱にぶつかっているが、ドライバーの姿がないとのことでした。

行ってみると間違いなく前日M君が乗って帰っていた車でした。すぐ本人に連絡をしたのですが出ませんので、実家のご両親に電話をしても、やはり連絡がつかないとのこと、そのまま現在まで何の連絡もありません。

事故を起こしておいて、その場から逃げて音信不通になるなんて、その日から社員が信用できなくなりました。でも、そのおかげで、普段から社員一人一人にもっと感謝の気持ちを持たなければいけないと言うことも教えられました。

ビジュアルストーリー

あれは確か、今から5年前の12月初旬の出来事でした。

出社したばかりの7時半頃、突然電話がありました。「もしもし、〇〇工務店さんですか?社長さんおいでですか?」警察からでした。

「おたくの社用車が電柱にぶつかったまま、運転手がいないんです。すぐ来てもらえませんか?」「はい、すぐ行きます!」現場に着くと、社員Sさんが前日乗って帰った車でした。

すぐケータイに電話をしました。出ません・・・。

実家のご両親に電話しました。「えっすみません。うちにも連絡ないです!」とのこと。とうとうそれ以来一度も連絡がないままです。「なんて無責任なんだ!」M君に煮えくり返るほど腹が立ちました。

でもそんなある日、M君は、社員が仕事するのは当たり前だ!と思っていた私に「毎日黙って働いてくれている社員一人一人にもっと感謝して下さい!」というメッセージを残してくれたことに気づきました。

ロジック(論理的に話す)と、ビジュアルストーリー(体験を映像化して話す)、どちらが伝わりましたか?エッ、あまり変わらん?失礼しました。勉強しなおします。

ところで昨日、102代目の自民党総裁に、石破茂氏が選ばれました。今朝の日経新聞の片隅に「石破氏の話は説得力があるが、長い」と書かれていました。実は、私が推奨する、このビジュアルストーリーも、デメリットがあるとすれば、「時間が長くなる」ということです。くれぐれも時間がない時には向いていませんのでご注意のほど!

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

PAGE TOP
TOP