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【第8回】カッコ良いスピーチをしたいのですが

簡単です。 “カッコ悪いスピーチ”をすればいいのです。

お気づきだと思うのですが、自分をカッコ良く見せようとすればするほど“浮いてしまう”ってことありませんか?誰も、他人の“カッコ良い話”なんか、聞きたくも何にもないんです。“凄いなあ!”とか“羨ましいなあ”とか思うのですが、現実はそんなに上手く行くものではないことは、頭の中ではちゃんと理解しているのです。

昔「プロジェクトX」というテレビ番組がありました。絶体絶命という段階から様々な努力によって起死回生し、最終的には成功する、と言ったストーリーだったと覚えていますが、私たちは、単なる成功談を聞くだけでは心が動きません。その成功までの道のり(プロセス)がいかに辛いものだったか?いかに苦しいものだったかを聞いた時に初めて感情が揺さぶられるようになっています。古い話で恐縮ですが、「情熱大陸」然り、「人生波乱万丈」然り、「しくじり先生」然りです。

実は聞き手のこういったレスポンスには、人間の持つ「いやらしい性質」が働いているからです。皆さんはご存じないと思うのですが、昔から「人の幸せ、わが不幸」とか「人の不幸は蜜の味」なんて言葉があるのをご存じでしたか?

これを私は「そろばんの法則」と呼んでいます。そろばんの一つ玉が話し手、4つ玉(中には5つ玉もありますが)が聞き手としましょう。1つ玉(話し手)が上に来ると、4つ玉(聞き手)は皆下の方に引きます。逆に1つ玉を下にすると4つ玉全部が一つ玉の方に寄ってきます。

つまり、自慢話とか成功談ばかり話すと、聞き手の心は話し手から離れてゆきます。失敗談とか苦しかった時の話をすると、聞き手はまるで自分のことのように身を乗り出して聞いてくれるのです。

“カッコ良いスピーチ”をしたければ、自分の失敗談や苦労話をすればいいのです。即ち“カッコ悪い”話をすればいいのです。

しかしポイントがあります。ただ単にだらだらと失敗談や苦労話をすると、聞き手は離れてゆくので注意してください。「短い時間で聞き手の感情を動かす」ためには、大事な大事な約束事があります。長くなりそうなのでこれに関しては後日のブログでご紹介します。

エッ、おまえのブログが、だらだら書いているじゃないか!と言われそうですね。そうかもしれません、以後気を付けます。失礼しました。

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