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【第19回】”原稿の暗記はだめですか?” その2

“長いスピーチ”の場合、原稿を書いても書かなくてもいいけれど、その後の準備(練習)の仕方で地獄か天国か(例えが適当でないので、「失敗するか」「成功するか」にします)に別れます、と前回申しました。その続きをお話しましょう。

①まず「失敗行き」の列車・・・

暗記し始めると間違いなく乗れます。3分間以上の原稿を覚えるのはとても大変です。寝ても覚めても原稿が頭をよぎります。そんなことを繰り返しながら、やっと完璧に原稿を暗記しました。

大部分の人は、この時点で安心して、本番に臨む訳です。しかし「覚えたことは忘れるもの」です。
原稿で書いていた大切なところを飛ばしてしまった!その瞬間 “アッ忘れた、大変だ!” と脳がパニックに陥ります。そうなると負のスパイラルに入り “どうしよう?早く話し終えないと!
原稿を一言一句覚えるということは、レールが一本しかないということ。一度脱線するともとに戻れない。 あとは自分が何を話しているのか分からない。脳内の記憶装置が唯フル稼働してるだけ。これでは折角のあなたの思いも聞き手には届きません。かくして「人前で話すのが怖い」というトラウマが、あなたの心の中に居着いてしまうのです。

②では「成功行き」の列車・・・

まず完成した原稿を、いくつかのポイントに分けます。(結婚披露宴の新郎の友人代表スピーチ)

    ①新郎新婦と両家の両親にお祝いの言葉
    ②新郎との関係
    ③新郎の素晴らしい点
    ④そう思う理由(大学2年のゼミ旅行の時の出来事)
    ⑤その時彼の器の大きさに感動した
    ⑥今後も友人として宜しくお願いしますの意
    ⑦あらためて、お祝いのことば

まず、ポイントだけを見ながら自分の言葉で自由に肉付けしながら、テープに入れて聞いてみます。
そして3分以内に終わるように時間を調整してください。

これからが重要です。最低5回以上、録音しては聞き、録音しては聞き、を繰り返してください。原稿を一言一句覚えていないので、話す毎に、いろんなことばが出たり入ったりしますが、実はこれが一番理想的なスピーチの準備の仕方なんです。本番でも、練習の時に話した言葉と違う言葉が出てきて、それでいいのです。もし“アッ間違った!”と思って脱線しても、そこにレールがあるのです。“忘れた!”と脱線しても又、そこにレールがあるのです。こうして無事目的地まで走り切ることが出来るわけです。それでいいんです。スピーチの目的が「言葉を伝える」ことでなく「思いを伝える」ことであるならば。

以上ですが、いかがでしたか、エッよく分からん? 
そうでしょう。私自身も何書いてるのかよく分からなくなっているのですから無理もありません。
すみません。次頑張ります。

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