大変です!
これが数十人から百人近くの前で話している、ということになれば、途中で逃げて帰るわけにはいきません。
ですからその後何を話したのか?・・・まったく記憶に残っていませんよね。
私自身も、今まで何度も、この落とし穴にはまったことはあります。ではそんな時私達プロはどんな風にその場を平然とクリアしてスピーチを終えることができるのでしょうか?
その手の内を、今日はお見せすることにしましょう。
2つあります。
1つ目は「メラビアンの法則を信じること」
2つ目は「忘れたことを逆手に取る」ことです。
少し詳しくご説明します。
1つ目の「メラビアンの法則」についてですが、私たちは人前で話すとき、この法則を一時も忘れることがありません。何故なら、この法則によれば、聞き手が話し手に持つ印象の93%は、話し手の「話の内容」ではなく、話し手の「話し方」なのです。つまり、聞き手は話の内容なんてほとんど覚えていません。覚えているは、話し手の声の印象や、表情や態度(ビジュアル)なのです。ですから私達プロは、言いたいことを忘れてもジタバタしません。そのままスルーして、平然と話を先に進めます。これが一つ目です。
2つ目の「忘れたことを逆手に取る」と言うことです。
もしも、重要なことを忘れてしまったとしましょう。そのまま知らぬ顔をしてスピーチを終わったら取り返しがつきません。さあ、どうしましょうか?
大丈夫です、バタバタしてはいけません。“アッ、あれを話すのを忘れてしまった、まずいなあ!”
そんな場合は、忘れていた言葉の重要性を増す話し方があるのです。
私ならこんな風に持っていきます。
「話が順不同になってしまいましたが、ここで、今日私が皆さんに一番お伝えしたかったことを話させて頂きます」・・・こんな風に話し始めるのです。
いかがでしょう?
忘れたおかげで、聞き手はより強く印象に残ると思われませんか?
もちろん忘れたことに最後まで気づかない時は、どうしようもありません。大いに後悔してください。
以上、“言いたいことを忘れてパニックにならないための二つのプロの技をご紹介しました。
1つ目は「知らぬ顔をして話を先に進めることです」
2つ目は「気づいたら、その時に大袈裟に忘れたことを強調して伝えればいいのです」
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